Guide — 選び方
革のバッグ・財布の修理はどこに頼む?メーカー3社の受付条件・保証・料金の目安を比較
In short — まずお伝えしたいこと
メーカーの修理は、どこで買ったかによって受付窓口や無償修理の有無が変わります。購入前に「修理の窓口」「保証の登録が必要か」「無償の範囲と対象外」を確認し、購入の記録(レシートや注文履歴)を残しておくことが、長く使うための準備になります。

高価な革製品を長く使ううえで、修理を受けられるかどうかは大切な判断材料です。日々の手入れについては手入れの基本で整理しています。ただし、メーカーの修理の条件は一律ではありません。この記事では、国内の革製品ブランド3社が公開している修理の規定を比べ、購入前に確認したい点を整理します。
以下は2026年10月11日時点の各社の公開情報の要約です。条件は変わることがあるため、依頼の前に各社の最新の案内を確認してください。
3社の修理規定の比較
| 項目 | GANZO(オンラインストア) | キプリス | PELLE MORBIDA |
|---|---|---|---|
| 受付の対象 | 同店(GANZO Online Store)で購入した商品のみ。百貨店・専門店で購入した商品は、購入店に相談 | 無償修理は、公式オンラインショップと直営店で購入した商品が対象(会員登録と本人確認が必要) | オンラインでの有償修理は、すべての商品が対象と案内 |
| 無償修理・保証 | 規定に記載なし(修理品を確認して費用を連絡) | 購入決済日から1年間の無償修理(一部対象外あり) | 保証サービスあり(初期不良があった場合の無償修理)。購入後に保証登録が必要 |
| 主な対象外・注意点 | 元の材料が使えない場合は材料・パーツ・仕様を変更することがある。状態によっては修理できない | 誤った使用や不注意による破損、経年変化による傷・汚れ・コバ(革の断面)の剥がれ・破れ、水濡れのシミなどは無償の対象外 | 構造・素材・状態によっては修理できない場合がある |
| 料金 | 修理品を確認して連絡 | 無償期間外は見積もり(納得できない場合は無料で返送) | 目安を公開(例:ハンドル修理19,800円〜、長いファスナー交換18,700円〜、金具交換4,950円〜、補色(色あせた部分に色を補う修理)・カラーリフレッシュ22,000円〜。いずれも税込) |
| 期間の目安 | 4週間ほど(混雑状況により延びる場合あり) | 10日〜2週間程度 | 内容により異なる |
| 送料 | 規定に記載なし | 修理を依頼するときの送料は利用者の負担、修理後の返送の送料はキプリスの負担 | 規定に記載なし |
比べてわかる3つのポイント
1. 「どこで買ったか」で窓口が変わる
GANZOのオンラインストアは、同店で買った商品だけを受け付け、百貨店や専門店で買った商品は購入店に相談するよう案内しています。キプリスの無償修理も、公式オンラインショップと直営店での購入品が対象です。同じブランドの商品でも、購入先によって修理の窓口や条件が変わる場合があります。
2. 保証は「登録」や「記録」が条件になることがある
PELLE MORBIDAの保証サービスは、初期不良があった場合の無償修理で、購入後の保証登録が必要です。キプリスの無償修理は、会員登録をしたうえで購入履歴と本人確認ができることが条件です。せっかくの保証も、登録や購入の記録がないと受けられないことがあります。
3. 「無償」の範囲は限られる
キプリスの規定では、経年変化による傷や汚れ、コバの剥がれ、水濡れのシミなどは無償修理の対象外です。長く使ううちに起こる変化の多くは、有償修理になると考えておくのが現実的です。PELLE MORBIDAのように料金の目安を公開しているブランドなら、将来の費用を事前に見積もりやすくなります。
購入前に確認したいこと
- 修理の窓口:購入しようとしている店で買った場合、どこに修理を頼めるか
- 保証の条件:期間、登録の要否、無償の範囲と対象外
- 料金と期間の目安:公開されているか、見積もりの流れはどうか
- 購入の記録:レシートや注文履歴を保管する
メーカーで修理を受けられない場合は、革製品の修理専門店に相談する方法もあります。専門店の料金や品質は、この記事では調べていません。
まとめ
- メーカーの修理条件は一律ではなく、購入先で変わることがある
- 保証は、登録や購入記録が条件になることがある
- 無償修理の範囲は限られ、経年変化は対象外のことが多い
- 修理のしやすさも、購入前の比較の観点に入れると、長く使う計画を立てやすい

